ばね指(弾発指)
1.ばね指(弾発指)とは?
腱または腱鞘(腱を支えるトンネルのようなもの)に炎症が起きます。
悪化すると炎症部分が肥厚してけん腱が通りにくくなります。
裁縫の針の穴に糸を通そうとしても、糸にだんご・コブがあったら引っ掛かって通りにくくなるイメージですね。
さらに悪化するとコブのようになり、さらに通りにくくなり痛みも伴います。
自力では指を曲げたり伸ばしたりが出来なくなります。
2.なぜ起こるの?
中年以降の女性に多いという文献もありますが、妊娠期〜出産期〜育児期の女性にも多いです。
糖尿病や透析患者にも見られやすいです。
が、やはり使い過ぎが主な原因と思います。
指を曲げる筋肉(長・短母指屈筋、深指屈筋、浅指屈筋)の使い過ぎによる炎症が主な原因と思われます。
3.一般的な施術方法は?
病院であればステロイド注射が一般的だと思います。
重症の場合は手術もありえます。
接骨院では電気療法やマッサージ、ストレッチ、固定などでしょうか。
4.特に記憶に残る患者さんは?
当院にて一番の記憶に残る(ばね指)の患者様は、なんと7歳の女の子です。
5歳の時に発症して、2年間整形外科や接骨院を何軒も通ったが全く変化なし。
大人なら注射や手術も可能だか流石に7歳では無理という事で、どの病院も湿布や低周波のみ。
そもそもの原因は指に輪っかを引っ掛けて遊ぶ「ぶんぶんごま」の遊び過ぎです。
5.当院の考え方、施術方法は?
当院の施術方針は
【①まずは神経の流れを整える】
【②正しく指を使う。正しく握る】です❕
手首のズレや鎖骨のズレ、背骨や骨盤なズレ等によって神経が筋肉に正しく命令を伝えられていない事が第一にあります。
まずはこれをリセット。
いきなり筋肉を触ってもダメなんです🙅
次に正しい指の動きをお教えします。
ガムシャラに動かす、マッサージ、ストレッチは、下手すると悪化します。
患部に下手に刺激を加えることによって腱の炎症や肥厚が酷くなる場合があります。
かと言って固定してしまうと関節や筋肉の機能が落ちてしまいます。
ステロイド注射は即効性はあると思います。ただ、手のひらに注射…痛いですよね(泣)
★★ちなみに先述の7歳の女の子は2回目の施術の時点で痛みはゼロ、引っ掛かりも10→1まで減りました。
神経のリセット&子どもでも簡単に出来る指の体操を続けてくれたおかげで、2年間苦しんでいた痛みと引っ掛かりが2回でほぼゼロになりました。
6.ばね指でお悩みの方にアドバイス
先述の女の子は特殊な例ですが、大人であれば重症の場合は注射や手術になると思います。
なるべく悪化する前に対処するほうが、先述の女の子のように優しい&簡単なトレーニング指導によって少ない施術回数で良い変化を実感してもらえると思います。
手術や注射以外の選択肢をお探しの方は一度ご連絡頂ければと思いますm(_ _)m
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