ジャンパー膝(膝蓋靱帯炎)とは?
1.ジャンパー膝(膝蓋靱帯炎)とは?
膝のお皿の下(膝蓋靭帯)とさらに下の脛骨粗面(オスグッド病で痛くなる部位)が腫れて疼痛、圧痛、膝の屈伸時の痛みを起こします。
成長期に多く見られます。
2.なぜお皿の下(膝蓋靱帯)が腫れるの?
スポーツの際に、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)に過度なストレスがかかりすぎていることが最大の原因です。
大腿四頭筋の収縮力によって脛骨粗面が引っ張られる行為が何度も繰り返される事によって炎症が起こります。
特にバレーボールやバスケットボールなどのジャンプ競技、またはサッカーなど蹴る動作の繰り返しで起こりやすいと思われます。
3.一般的な施術方法は?
おそらく患部に電気やマッサージ、大腿四頭筋のストレッチやテーピングだと思います。
4.当院での施術方法は?
当院でも大腿四頭筋に対してアプローチは必ず行ないます。
ただ、まずは関節のエラーのリセットです。
筋肉に命令を送る足首や骨盤、肋椎関節の異常興奮をリセットします。
全てはここから始まります。
いきなり筋肉をアプローチしてはいけません🙅
筋肉は神経の命令通りに動いているだけなので。
関節が整ってからいよいよ筋肉です。
大腿四頭筋とは名前の通り4つの筋肉に分かれています(内側広筋、中間広筋、外側広筋、大腿直筋)。
当院では4つすべてに個別に筋膜リリースやストレッチ、トレーニング刺激を加えることにより、お皿の動きをスムーズにします。お皿は超重要❕
これによって患部である脛骨粗面への牽引ストレスを減らします。
次に考えたいのが
『そもそもなぜ太ももの前が炎症を引き起こすほど固くなったのか?』
という事。
筋肉が凝る原因、固くなる原因を気にした事ありますか?
実は大腿四頭筋はアウターマッスル、関節を大きく動かすことが得意な表面(アウター・外側)の筋肉です。
これが固くなるのは深部(インナー・内側)にある筋肉が弱くなってしまい関節を固定する事ができなくなってグラグラ、不安定になるんです。
だから外側の筋肉が関節の固定する仕事と動かす仕事の2つを掛け持ちで頑張ってくれているんです。
言い換えると、外側の筋肉が頑張るしか身体を支えたり動かす方法が他に無いんです…
インナーマッスルさえちゃんと働いてくれれば、アウターマッスルは本来の自分の仕事さえすれば良いのです。
すべては各関節のインナーマッスルのサボりがそもそもの原因です❕
と言うわけでインナーマッスルトレーニングが早期回復と悪化予防にとても重要なんです❕
5.ジャンパー膝(膝蓋靱帯炎)で悩む方にアドバイス
大腿四頭筋(太ももの前)をストレッチする時、皆さんはどうされてますか?
立ったまま足首を手で握って膝をグーっと曲げてますか?
仰向けに寝て、膝だけ曲げて伸ばしてますか?
巷でよくあるこれらの大腿四頭筋のストレッチはオスグッド病の方は絶対しないで❕
悪化します。
脛骨粗面へのストレスを増やしています。
正しい安全なセルフストレッチをお教えしますよ🦵
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